・デザイン初心者
・RGBとCMYKのどっちがいいか知りたい人
・印刷屋さんで入稿する予定の人
目次
RGBとCMYKどっちがいい?
デザイン初心者は「紙に印刷するならカラーモードはCMYK、WEBで使うならRGB」と覚えておくと良いと思います。
CMYKが適しているもの
ロゴ/名刺/ポストカード/チラシ/冊子/三つ折りパンフレット/メニュー表/チケット/資料/雑誌など
RGBが適しているもの
バナー/ヘッダー/YouTubeのサムネイル/Instagram広告/Instagram用画像/アイキャッチ/LP/HPなど
なぜそうなるのか、RGBとCMYKのそれぞれの違いや特長について、詳しく説明します。
RGBとは
RGBの概要
- RGBは「Red, Green, Blue」の略で、光の三原色です。このモードでは、赤、緑、青の光を組み合わせて色を作ります。
- 各色の光は0から255の値(8ビット)で表現され、すべての色を組み合わせることで、約1677万色が表現可能です。
RGBの使用シーン
- デジタルメディア: ウェブサイト、アプリケーション、デジタル画像やビデオなど、スクリーン上で表示する用途に適しています。
- 編集作業: 写真編集やデジタルアートの制作など、色の鮮やかさが重要な場合、RGBが良いでしょう。
RGBの特長
- 明るい色を再現しやすいです。ネオンカラーはRGBが向いています。
- 色のコントラストが高く、視認性が良いです。
CMYKとは
CMYKの概要
- CMYKは「Cyan, Magenta, Yellow, Key plate」の略で、それぞれの頭文字を取っています。
- CMYKは減法混色の原理に基づいています。シアン、マゼンタ、イエローのインクを混ぜることでさまざまな色を作り出し、すべての色を混ぜると、理論的にはブラック(K)になります。ただし、実際には完全な黒を得るために、追加でブラックインクが使用されることが一般的です。
CMYKの使用シーン
- 印刷物: 主に本やポスター、チラシなど、紙の印刷物を作成する際に使用されます。
- 版画や特定の印刷技術: 特にオフセット印刷やスクリーン印刷などで一般的です。
CMYKの特長
- CMYKは、RGBに比べると、再現できる色の範囲(色域)が狭いです。特に明るい色や鮮やかな色の再現には限界があります。
カラーモードの変換について
IllustratorやPhotoshopは、カラーモードを変更する機能を使って簡単にRGBからCMYKに切り替えることができます。
【Illustratorの場合】Windows
①ファイル→ドキュメントのカラーモード→CMYKカラーかRGBカラーを選択
②ウインドウ→カラー→右上のハンバーガーメニューからCMYKカラーかRGBカラーを選択
【Photoshopの場合】Windows
①イメージ→モード→RGBカラーかCMYKカラーを選択
②ウインドウ→カラー→右上のハンバーガーメニューからRGBスライダーかCMYKスライダーを選択
RGBとCMYKの特長、カラーモードの変換方法については以上です。
ここからは初心者向けに、よくある質問に答えていきます。
鮮やかな色で印刷する方法は?
画像引用:RGB印刷 | プリントパック (printpac.co.jp)
鮮やかな色で印刷したい場合、「RGB印刷」という方法があります。
少し分かりにくいのですが、「RGB印刷」は「Red, Green, Blue」の3色のインクで印刷する方法ではありません。CMYKのインクに、ビビッドピンクやビビッドグリーンのインクを足して印刷したり、8色~12色のインクを使って印刷する方法になります。
参考:RGB印刷 | プリントパック (printpac.co.jp)
例)
6色RGB・・・CMYK+ビビッドピンク+ビビッドグリーン
RGB Plus・・・CMYK特殊トナー
RGB+α・・・8色~12色インク
4色RGB・・・CMYKトナー
特にRGB PlusはRGB調の色合いが再現可能です。
一般的に、「RGB印刷」は多くの印刷業者では対応していません。印刷業界では、通常CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、キー/ブラック)というカラーモデルが標準的に使用されています。事前に「RGB印刷」に対応している印刷業者か確認しましょう。
「RGB印刷」に対応している印刷業者
RGB印刷 | プリントパック (printpac.co.jp)
RGB印刷ラインナップ – RGB印刷 – 格安ネット印刷【グラフィック】 (graphic.jp)
RGB印刷|ベストプリント 印刷通販で高品質な印刷をリーズナブルな価格でご提供 (bestprints.biz)
CMYKをRGBで入稿してしまったらどうなるの?
印刷業者にデータを渡す際、RGBで作成されたデザインは印刷前にCMYKに変換されるのが一般的です。この変換の際、RGB特有の鮮やかな色がくすんだり、正確に再現できなくなることがあります。そのため、プロのデザイナーは、最初からCMYKカラーモードでデザインを行うことが推奨されています。
イラストは、RGBとCMYKどっちがいい?
ポストカードやチラシ、ポスターなど紙に印刷するイラストならCMYK。
SNSのアイコンやヘッダーなど、WEBで使用するイラストならRGBをおすすめします。
さいごに
RGBとCMYKについては、初心者はざっくりと理解できればOKです!
RGBとCMYKどちらにするかを正しく選んで、入稿しましょう。
グラフィックデザイナー/WEBデザイナーのアマノです。
今回は、カラーモードのRGBとCMYKについて詳しく解説します。